2009/02/13

集中力

良く使われるこの『集中力』という言葉。僕らの世界でも「もっと集中して!」ということは良く耳にするフレーズです。でも実際かなり漠然としたもので、どのようにしたら『集中した状態』で事を成すことが出来るのか、またどの状態が『集中した状態』なのか、わからない人も多いのではないかと思うのです。

中学校の打楽器レッスンの際に、どうしてもリズムに乗り遅れてしまう子達に対して、もっと集中して、周りで何が起きているかを感じ取って演奏してごらんとアドバイスしました。

自分が演奏していることだけに夢中になってしまうのではなく、他の人がどのような演奏をしているのかを察知する。この『周りで起きていること』を感じ取れる状態にすることこそが集中した状態なのではないかと思ったのです。

言葉の意味合いとして集中するということは何か一つに力を集めるという意味に取ることが出来るかと思いますが、それを『集中すること』としてとらえるのは少し違うように思います。
僕が思う集中とは『周りで何が起きているか』を感じとれる状態、あらゆる感覚を研ぎすまして動き、判断出来る状態にあることだと思います。

彼女達にこのことを伝え、実際演奏をさせてみたところ見事に問題の箇所をクリア出来たのです。意識ってほんとに大事ですよね。




1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私たちの世界では「アンテナを張る」といいます。
自己解放により自分の中身を空っぽにした状態で、その柔軟な器の中に相手を受け入れる。
周りを見れて、初めて自身も「遊ぶ」ことができるのです。